膨大な公共工事の書類。AIが“確認相手”になった。

公共工事の仕事を本格的に担当するようになって、最初に思ったことがある。

書類、多すぎへん?

設計書、数量計算書、数量総括表、図面、特記仕様書。

しかも、それぞれに似たような数字が大量に並んでいる。

数量照査のやり方を教えてもらった時も、

「これ、マジで全部目でチェックするん?」

と思った。

断面図から面積を拾う。

電卓で体積を出す。

設計書と照らし合わせる。

それを合計して数量総括表と確認する。

さらに特記仕様書も見る。

しかも、それを工種ごと、測点ごとに繰り返す。

考えただけでゾッとした。

でも同時に、かなり早い段階でこう思った。

「これ、AIに手伝ってもらったらめちゃくちゃ楽になるんちゃうん?」

目次

今まで目で見るしかなかったものを、AIが読める

Excel同士なら、データを整理して付き合わせる方法はいくらでもある。

でもPDFになると、一気に人間の目に頼る部分が増える。

まして図面や画像になれば、

「ここの数字と、こっちの数字が合っているか」

をひたすら自分で追いかけることになる。

それをAIが読んで、整理して、整合まで見てくれる。

初めて実際に使った時は、

「こんなん便利すぎるやろ」

と思った。

特に数量照査みたいな、

大量の数字を見比べて違いを探す作業。

これは僕自身、AIに任せた方が向いていると思っている。

人間なら集中力も切れる。

数字を追い続ければ見落としも出る。

AIなら、膨大な資料の中から違和感のある数字を短時間で拾ってくれる。

実際、発注側のちょっとした表記の違いや疑義まで、かなり短時間で見つかった。

最初に想像していた地獄みたいな作業と比べれば、

正直、

「数量照査、思ってたより全然いけるやん」

となった。笑

ただし、AIが出した答えをそのまま使うわけじゃない

便利なのは間違いない。

でも、

「AIがこう言ってます」

で終わったらダメだと思っている。

AIが疑義として拾ったものは、自分でも資料を見る。

なぜ違うのか。

本当に間違いなのか。

基準上はどういう扱いなのか。

そこまで理解して、

自分の言葉で説明できる状態にしておく。

これは必要だと思う。

実際、一度AIが数量の疑義として拾ったものも、

「和歌山県の基準に照らし合わせて考えたらどうなる?」

とさらに確認したら、その場で理由が分かったことがあった。

AIが最初に出した答えが最終回答とは限らない。

条件を追加したり、根拠を確認したりしながら使う。

この使い方が大事なんだと思う。

単純作業はAI、人間は判断する

僕の中では、なんとなく役割分担ができ始めている。

単純な数量の突き合わせ。

大量の資料から数字を拾う作業。

同じ項目を何度も確認する作業。

こういうものは、AIにかなり任せていいと思っている。

逆に、

「これは設計変更で扱うべきなのか」

「この書き方なら実際の現場ではどう解釈するのか」

みたいなグレーゾーン。

そこには人間的な判断や、現場の経験が必要になる。

AIに作業をさせて、人間は判断に時間を使う。

僕はこの形がかなり相性いいと思っている。

初めて担当する人ほど、AIは便利だと思う

公共工事を初めて担当して、

あの膨大な書類を目の前に置かれて、

「この細かい数字を全部確認してください」

と言われたら、普通に萎えると思う。

僕もそうだった。

でも、AIを使えばかなり助けてもらえる。

それだけじゃない。

初めてだからこそ、

「これ何?」

「なんでこの数字になる?」

「この書類とこの書類は何が違う?」

という疑問が大量に出てくる。

そういう時にもAIは使いやすい。

上司には聞きにくいことも、AIなら何回でも聞ける

人に教えてもらっている時、

一回説明されて正直よく分かってなくても、

「あー、そうなんですねー」

と合わせてしまうことってあると思う。

少なくとも僕はある。笑

同じことを何回も聞くのは悪い気がする。

あまりに初歩的なことだと、

「こんなん聞いてええんかな」

と思うこともある。

AIなら、その遠慮がない。

分からなければ、

「もうちょっと簡単に説明して」

と言えばいい。

それでも分からなければ、

「具体例で説明して」

とまた聞けばいい。

何回聞いても嫌な顔をされない。

これはかなり大きい。

AIと散々“殴り合って”から、上司に聞けばいい

だから僕は、

最初から何でも上司や先輩に聞くより、

まずAIと散々やり取りして、自分なりに理解してから聞く

という使い方もアリだと思っている。

AIと何回もやり取りしているうちに、最低限の用語や仕組みは頭に入る。

その状態で先輩や上司に聞けば、

相手が言っていることも理解しやすくなる。

それでも分からない部分。

現場特有の判断。

会社独自のやり方。

そこだけ人に聞けばいい。

AIが上司や先輩の代わりになる、という話ではない。

人に聞く前の“予習相手”としてめちゃくちゃ優秀

という感覚に近い。

AIがあれば、知識はいらない?

これは全然違うと思う。

むしろ、初めてやる仕事だからこそ内容は理解した方がいい。

数量照査の知識も必要。

なぜその数量になるのか。

どの資料とどの資料がつながっているのか。

その理屈が分からなければ、AIが間違った時にも気付けない。

僕自身、

知識は絶対必要だし、理屈を理解しないと話にならない

と思っている。

その上で、

単純作業やチェックまで全部人間がやる必要はない。

そこはAIに任せた方が効率も上がるし、僕は精度も上げられると思っている。

大事なのは、

AIに仕事を丸投げすることじゃない。

AIに任せられる作業は任せて、自分は理解と判断に集中すること。

公共工事の膨大な書類を前にして、

最初はかなり面倒そうだと思った数量照査。

でも今は、

「AIがある時代に初めて担当できて良かったな」

くらいには思っている。笑

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