ハーレーには、ハーレーの匂いがある。

ハーレーには、独特の匂いがある。

これはたぶん、乗ったことがある人じゃないと伝わりにくい。

ガソリンの匂いとも違う。

オイルだけでもない。

熱を持った金属っぽい匂いも混じっている気がする。

僕なりに無理やり言葉にするなら、

オイル臭さの中に少し甘みがあって、そこに金属が焼けたような香ばしさが混じった感じ。

何の匂いなのか正確には分からない。

でも僕の中では、

「ああ、ハーレーの匂いやな」

とすぐ分かる。

目次

最初は「どっか漏れてない?」と思った

初めてこの匂いを意識したのは、昔スポーツスターに乗り始めた時だった。

ガレージにバイクを停めていると、なんとも言えない匂いがする。

最初は普通に、

「ん? オイルかガソリン漏れてない?」

と思った。笑

バイクの周りを見てみる。

特に何かが漏れているわけでもない。

それでも匂いはする。

しばらくすると、

「これ、ハーレー自体の匂いなんやな」

と思うようになった。

不思議なことに、その匂い自体は最初から嫌いじゃなかった。

むしろ結構好きだった。

ガレージに置いている時は、少し甘い

ハーレーの匂いといっても、一種類じゃない気がする。

ガレージに停めている時に感じるのは、少し甘い匂い。

僕はこれについて、

半分以上はハイオクの匂いなんじゃないか

と思っている。

もちろん、これは僕の感覚であって、成分を調べたわけではない。

ガソリンだけじゃなく、オイルや金属、エンジン周りのいろんな匂いが混ざっているんだと思う。

ただ、国産バイクなどで同じ匂いを感じた記憶はない。

少なくとも僕の中では、かなり「ハーレーっぽい匂い」になっている。

走った後は、また違う匂いになる

面白いのは、走っている時。

ガレージに置いてあるハーレーの匂いとは、少し違う。

特に長い距離を走った後。

信号待ちで止まった瞬間に、

下からモアッと匂いが上がってくる。

これが結構強烈。

エンジンもマフラーもかなり熱を持っているからなのか、

ガレージで感じる甘い匂いより、

もっと熱を感じるというか、焼けた金属っぽい感じが強くなる。

僕はこの瞬間の匂いが、一番「ハーレー乗ってるな」と感じるかもしれない。

Midwayの倉庫は、とにかく濃かった

FXDLSを現車確認しに行った時も、この匂いを強く感じた。

ただ、

「懐かしい!」

とか、

「帰ってきた!」

という感覚ではなかった。

家のガレージにはずっと親父のハーレーがあったから、この匂い自体は身近にあった。

それより印象に残ったのは、

ハーレーが大量に収まった倉庫の匂いの濃さ。

あれだけの台数が一つの空間に並んでいる場所に入った経験が、それまでなかった。

だからなのか、

家のガレージよりめちゃくちゃ匂いが濃く感じた。

本当に台数が多いから濃かったのか。

それとも、あの空間を見たことでそう感じただけなのか。

そこは分からない。

でも僕には、強烈に感じた。

一番強烈だったのは、FXDLSの納車帰り

そして今までで一番強くこの匂いを感じたのは、

FXDLSの納車の日だった。

埼玉から和歌山まで自走で帰ってきて、

最後に針テラスで給油休憩。

そこから田辺まで、ほぼノンストップで走った。

日も暮れてきていたので、結構いいペースで走っていた。笑

そして田辺のインターを降りたところの信号で止まった。

その瞬間、

下からモワッと上がってきた匂いが、今までで一番強烈だった。

かなりの距離を走った直後。

大きな空冷Twin Cam 110はしっかり熱を持っていた。

その熱気と一緒に上がってくる、

オイルっぽさ。

少し甘い感じ。

焼けた金属みたいな匂い。

「ああ、これこれ。」

と思った。

スポーツスターの時と、感じる系統は同じ。

僕にとっては、これも確かにハーレーの匂いだった。

だからといって、「匂いが魅力」とまでは言わない

ハーレーの魅力は何ですか?

と聞かれて、

「匂いです!」

とはさすがに答えない。笑

やっぱり一番大きいのは、

音だったり、

エンジンの鼓動だったり、

見た目だったり、

乗った時の感覚だったりする。

でも、この独特の匂いも、

ハーレーの世界を作っている要素のひとつ

だとは思っている。

ハーレーを「乗り物以上の何か」みたいに大げさに言うつもりもない。

僕にとってハーレーは、あくまでバイク。

乗り物だ。

でも、そのバイクには、

音があって、

振動があって、

熱があって、

そして匂いがある。

そういう全部が混ざって、

「これぞハーレーやな」

と感じる。

説明しにくいけど、

確かにある。

ハーレーには、ハーレーの匂いがある。

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