デラックスが嫌だったんじゃない。次に乗るならブラックダイナと決めていた。

親父のハーレーは、

白いソフテイル・デラックスだった。

クロームパーツがふんだんに使われた、

いかにもハーレーらしいクラシックなスタイル。

ハーレーとしての雰囲気もある。

鼓動感もある。

乗れば、

「ああ、やっぱハーレーええな。」

と思う。

でも、

自分で次の一台を選ぶなら、

僕の中では最初から方向が決まっていた。

ブラックダイナ。

デラックスが嫌だったわけじゃない。

ソフテイルが嫌いなわけでもない。

単純に、

僕が乗りたいハーレーとは方向が違った。

それだけだった。

目次

同じハーレーでも、欲しいものは全然違う

これは、

車で考えると分かりやすい。

同じトヨタが好きでも、

スープラに乗りたい人が、

アルファードにも乗りたいとは限らない。

どっちが上とか、

どっちが正解とかではない。

欲しいものが違う。

僕にとって、

デラックスとダイナもそんな感じだった。

デラックスには、

デラックスの良さがある。

クラシックな見た目。

クロームの豪華さ。

ゆったり乗る雰囲気。

年齢を重ねて、

50代くらいからハーレーに乗り始める自分だったら、

もしかすると候補に入っていたかもしれない。

でも、

今の僕が欲しかったのは、

そっちではなかった。

一番惚れていたのは、震えるダイナだった

僕がダイナを好きになった大きな理由の一つが、

ラバーマウントされたエンジンの震え。

停まっている時、

エンジンそのものが揺れている。

車体に収まって静かに回っているというより、

「ここにエンジンおるで。」

と主張してくる感じ。

昔ハーレーに乗っていた頃から、

あの感覚が好きだった。

ハーレーに求めているものって、

速さや数字だけではない。

エンジンを掛けた瞬間。

信号待ち。

ゆっくり街を流している時。

そういう何でもない場面で、

機械に乗っている感じがすること。

僕には、

そこがかなり大きい。

だから次にハーレーへ戻るなら、

ダイナ。

ここはかなり早い段階から決まっていた。

SOAを見て、クラブスタイルに完全にやられた

そこへ、

海外ドラマの『Sons of Anarchy』。

いわゆるSOAを見て、

クラブスタイルのハーレーに惹かれた。

高めのハンドル。

小ぶりなフェアリング。

細身の車体。

黒を基調にしたパーツ。

クラシックなハーレーとは、

また違う格好良さだった。

この方向へ行きたい。

そう思った時点で、

僕の中では、

クロームをふんだんに使った車両より、

ブラックエンジン、ブラックアウトされた車体

の方が圧倒的にしっくり来た。

だから、

次のハーレーを探す時の条件は、

かなり分かりやすかった。

ダイナ。

ブラックエンジン。

クラブスタイル。

この3つ。

ここは譲る気がなかった。

ゆっくり走っても格好いい。でも、走ろうと思えば走れる

もう一つ、

ダイナに惹かれていた理由がある。

スポーティさ。

別に、

峠を攻めたいわけではない。

誰かと速さを競いたいわけでもない。

普段は、

普通に街をゆっくり流していたい。

でも、

その気になれば、

ちゃんと走れる。

僕は、

この余裕がめちゃくちゃ好きだ。

ハーレーって、

ゆっくり走っていても格好いい。

むしろ、

ドコドコ流している姿そのものが成立する。

その一方で、

ダイナなら、

「走ろうと思ったら走れまっせ。」

という雰囲気もある。

遅く走っていても格好いいのに、速く走る余地も残っている。

僕にとって、

これはかなり魅力的だった。

国産のスポーツバイクは、

僕の感覚では、

速く走っている姿が一番似合う。

逆にハーレーは、

20km/hでも、

高速道路でも、

どっちでも絵になる。

僕が欲しかったのは、

そんなバイクだった。

だから、デラックスを自分好みにする発想はなかった

もちろん、

デラックスを黒くして、

ハンドルを変えて、

自分好みにカスタムすることもできる。

でも、

僕にはその発想がなかった。

元のキャラクターが違うからだ。

クラシックなソフテイルを、

無理に自分の好きな方向へ持っていくより、

最初からダイナを選んだ方がいい。

そう思っていた。

これは、

デラックスへの不満ではない。

自分の好みをハッキリさせた結果。

だから、

次のハーレー探しで、

ソフテイルとダイナを横並びで比較していたわけでもなかった。

ダイナがなくなった世界なら、話は変わる

ただ、

「ソフテイルは絶対乗らない」

という話でもない。

もし、

ダイナという存在がこの世になかったら。

今なら、

現行ソフテイルのローライダー系は、

かなり有力な候補になると思う。

ブラックアウトされた車体。

クラブスタイルとの相性。

スポーティなキャラクター。

僕がダイナに求めているものに近いからだ。

ツインカム世代のソフテイルなら、

ブレイクアウトはギリ候補に入るかもしれない。

ただ、

それなら僕の場合、

ストリートグライドやロードグライドへ振り切る方が、

まだありそうな気もする。

つまり、

僕が嫌なのは、

ソフテイルという構造ではない。

自分の好みと違う方向のハーレーを選ぶこと。

そこなんだと思う。

その条件から、最終的にFXDLSへ行き着いた

ダイナ。

ブラックエンジン。

クラブスタイル。

この3条件で探していくと、

当然いろんな候補が出てきた。

ストリートボブも、

かなり本気で考えた。

その中で、

最終的にローライダーSへ辿り着いた理由は、
高い方を選んだ。でも、ローライダーSの方が僕には得だった。
にも書いている。

そして、

最初に写真で見た時は「ない」と思っていたFXDLSも、

調べていくうちにどんどん印象が変わっていった。

実車を見に行く頃には、

気持ちはほぼ決まっていた。

あとは、

写真では分からない部分を自分の目で確認するだけ。

そして実際に見て、

そのまま契約した。

その時の話は、
最初は「ない」と思っていたFXDLSを、その場で契約した日。
に書いた。

今振り返ると、

FXDLSを買ったこと自体は、

最後の結果にすぎない。

その前から、

僕の中では、

乗りたいハーレーの方向はほとんど決まっていた。

デラックスもハーレー。でも、僕のハーレーはこっちだった

親父のデラックスに乗っていても、

ハーレーの良さはちゃんと感じていた。

鼓動感。

エンジンの存在感。

ハーレー独特の世界観。

だから、

デラックスに乗ったことで、

ハーレーから離れたくなったわけではない。

むしろ、

「やっぱり自分のハーレーが欲しい。」

という気持ちは残った。

ただ、

僕が欲しかったのは、

白くてクロームのクラシックなソフテイルではなかった。

震えるダイナ。

黒いエンジン。

クラブスタイル。

ゆっくり流しても格好いい。

でも、

その気になれば走れる。

それが、

僕の中のハーレーだった。

デラックスが嫌だったんじゃない。

ただ、

次に乗るならブラックダイナ。

そこだけは、

最初から決まっていた。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次