直角じゃない型枠の面木、どうする?鋭角なら無理に削らず現物合わせで納めた。

型枠を組んでいると、

全部がきれいな直角になるとは限らない。

今回やっていたのは、

町の排水路整備工事に付随する工事。

既存の町道にある小さい橋の付け根部分を、

少しだけ幅員拡幅するために、

ハリコンの型枠を組んでいた。

そこで出てきたのが、

直角ではない交点の縦面木。

しかも今回は、

90度より鋭角になる納まりだった。

目次

最初は、面木を削って合わせようと思った

最初に考えたのは、

普通に面木を削って、

角度に合わせる方法だった。

図面上で角度を出して、

それに合わせて面木を削れば、

理屈ではきれいに納まる。

でも、

実際にやろうとすると、

そんなに簡単じゃない。

今回使っていたのはプラ面木。

これを、

狙った角度で真っ直ぐ削る。

しかも今回は、

きっちり合わせようとすると結構な量を削らないといけない。

そこで、

途中で思った。

「これ、無理して削る必要あるか?」

面木の目的は、まず角欠けを防ぐこと

僕が面木を入れる一番の目的として考えているのは、

コンクリートの角欠け防止。

もちろん、

やるからには見た目もきれいに仕上げたい。

でも、

そのために面木を無理やり削って、

逆に隙間ができる。

そこからノロが漏れる。

仕上がった面がガタガタになる。

それでは本末転倒だと思った。

今回は鋭角だったから、そのまま押し込めた

今回の交点は、

直角より鋭角。

ここがポイントだった。

鋭角の場合、

面木をそのまま入れても、

幅が足りなくなる方向ではない。

むしろ、

奥まで入らず、

途中で詰まる形になる。

だったら、

無理に削らず、そのまま押し込めるところまで入れたらいい。

今回はそう判断した。

型枠を固めてから、現物合わせで入れた

やったことはかなり単純。

まず型枠を組んで、

位置をしっかり固める。

そのあと、

手持ちの中で小さい面木を使った。

たしか10mmの面木だったと思う。

それを鋭角の交点にそのまま押し込む。

そして、

詰まる位置で止める。

そこで釘を打って固定した。

削って角度を作ったわけではない。

完全に現物合わせ。

少し面が広くなっても、今回は問題なし

当然、

直角の時とまったく同じ仕上がりにはならない。

面木が奥まで入らない分、

出来上がった面取り部分は、

少し広くなる。

でも、

今回の構造物では、

そこが多少広くなったからといって、

特に問題になるところではなかった。

だったら、

無理に削って仕上がりを悪くするより、

確実に隙間なく納める方を優先した。

一番避けたかったのは、ノロ漏れ

この納まりで、

僕が一番イヤだったのは、

ノロが漏れること。

面木と型枠の間に隙間ができて、

そこからセメントペーストが抜ける。

そうなると、

脱型した時に、

角の面がガタガタになる。

せっかく面木を入れているのに、

仕上がりが汚くなったら意味がない。

今回は鋭角だったので、

面木の幅が足りなくて隙間ができる形ではなかった。

だから、

押し込んで止める方法を選びやすかった。

鈍角なら、同じ方法ではいかない

逆に、

これが直角より鈍角だったら、

話は全然変わる。

今度は、

普通の面木一本では、

幅が足りなくなる。

そうなると、

そのまま押し込む方法では納まらない。

面木を削って組み合わせる。

二つの面木を使って、

一つの面取りを作る。

あるいは、

別の納め方を考える。

今回の方法は、

鋭角だったから使えた方法。

どんな非直角の交点でも、

同じようにできるわけではない。

現場では、「何度で切るか」より「どう納めるか」

最初は僕も、

「この角度なら面木を何度で切ればいいんやろ」

と考えた。

でも、

実際の現場では、

型枠そのものにも多少の誤差はある。

面木を狙った角度で完璧に削るのも難しい。

そこに時間をかけて、

逆に隙間だらけになったら意味がない。

だったら、

型枠をきっちり決めてから、

実際の形に合わせて納める。

今回みたいな場合は、

その方が現実的だった。

きれいに作ることと、きっちり寸法を作ることは同じじゃない

現場仕事をしていると、

図面通りに作ることはもちろん大事。

でも、

仕上げ部分まで全部、

机上の数字だけで考えればうまくいくとは限らない。

今回の面木も、

角度を完璧に計算して、

その通りに削ることが目的ではない。

角を守る。

ノロを漏らさない。

仕上がりをきれいにする。

そこが目的。

だったら、

その目的を外さない範囲で、

一番きれいに納まる方法を現場で選べばいい。

僕はそう思っている。

完璧に削るより、現物合わせの方がうまくいくこともある

今回、

面木を削るのをやめて、

そのまま押し込んで固定した。

結果として、

少し面取り幅は広くなった。

でも、

それで問題はなかった。

むしろ、

無理に削って隙間を作るより、

僕としては安心できた。

型枠の交点が直角じゃない時、

必ずしも、

「何度で切れば正解か」

から考える必要はないと思う。

まずは、

その面木を入れる目的を考える。

そのうえで、

型枠を固めて、

現物を見て、

一番きれいに納まる方法を選ぶ。

今回の僕の答えは、

削らず、そのまま押し込む。

だった。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次