300万円のバイクを10年ローンで買った。

300万円のバイクを、10年ローンで買った。

こう書くと、

「バイクに300万?」

と思う人もいるだろうし、

「しかも10年ローン?」

と思う人もいると思う。

実際、僕自身も最初から10年ローンを組んで300万円のハーレーを買うつもりだったわけではない。

むしろ最初は、

「カーローンで10年って……」

と思っていた。笑

でも最終的に僕が買ったFXDLSは、乗り出しで約302万円。

そこから自分の中で譲れなかった追加カスタムも入れた。

そして僕は、そのために250万円のローンを10年で組んだ。

今、実際にそのFXDLSがガレージにあって、納車から1000km以上走った。

その状態でどう思っているか。

1ミリも後悔していない。

今回は、

「10年ローンを組めば高いバイクも買えるぞ!」

という話ではない。

300万円を超える趣味のバイクを買うために、

僕がどう考えて、どこまでなら払えると判断して、なぜ10年ローンを選んだのか。

その話を書いてみようと思う。

目次

最初の予算は250〜300万円くらいだった

今回のハーレー購入は、そもそも父がバイクを降りるところから始まった。

父が乗っていたのは、ハーレーのSoftail Deluxe。

最初はそれを譲ってもらう話だった。

ただ、僕と父ではバイクの好みがかなり違う。

せっかく久しぶりにハーレーに乗るなら、

自分が本当に欲しい一台に乗りたい。

そこでDeluxeを下取りに出して、そのお金を頭金にして自分のハーレーを買おうと考えた。

当初、僕はDeluxeの下取りについて、

最低でも100万円くらいにはなるだろう

と思っていた。

そこに150〜200万円くらいのローンを組む。

そうすれば、

総額250〜300万円くらい。

最初はそんなイメージだった。

この時点でも10年ローンという選択肢を全く考えていなかったわけではない。

ただ、

「車のローンで10年か……」

という抵抗はあった。

だから最初から、

「10年ローンにすれば300万円超えても余裕!」

と考えていたわけではない。

問題は、欲しいバイクがFXDLSになってしまったこと

最初からFXDLSだけを探していたわけではない。

僕が欲しかったのは、

ブラックエンジンのダイナ。

そこから色々調べていくうちに、

Twin Cam後期。

できれば大排気量。

クラブスタイルにしたい。

全体的に黒い方がいい。

そんな条件が固まっていった。

そして最終的に、

「買うならFXDLSしかない」

となってしまった。

ダイナ最終期。

Twin Cam 110。

Low Rider S。

自分の好みにかなり近い純正仕様。

ここまで来ると、

予算を下げるために別のダイナへ戻ることが難しくなった。

もちろん、FXDLSじゃなければハーレーに乗れないわけではない。

もっと安い選択肢はいくらでもある。

でも、

欲しい物が分かってしまった後に、予算だけを理由に違う物を買う。

僕はそれをしたくなかった。

ところが、下取りが思ったほど伸びそうにない

そこで問題になったのが、父のDeluxeの査定だった。

僕の中では、

「最低でも100万円くらい」

という前提で予算を組んでいた。

ところが実際に話を進めていくと、

どうも思っていたほど査定額が伸びそうにない。

これは困った。

すでに僕の中ではFXDLS一択になっている。

でも当初想定していた頭金が減る。

じゃあどうする?

予算に合わせてFXDLSを諦めるのか。

もう一度、もっと安いダイナから探し直すのか。

それとも別の方法を考えるのか。

ここで、

10年ローンが現実的な選択肢として浮上した。

「死ぬまで乗るつもりなら、10年でもええやん」

僕は今回買うハーレーを、

数年乗って売るつもりで探していなかった。

むしろ、

死ぬまで乗るつもり。

もちろん未来のことなんて分からない。

何十年後にどうなっているかなんて誰にも分からない。

でも少なくとも、買う時点での気持ちはそうだった。

だったら、

5年で無理して返す必要ある?

と思い始めた。

5年ローンにして毎月の支払額を大きくする。

そのせいで日々の生活に余裕がなくなる。

それより、

低金利で借りられるなら返済期間を長くして、

毎月の負担を小さくした方がいいんちゃう?

と考えた。

余裕が出てきたら、その時に繰上返済すればいい。

ずっと乗るつもりなら、

10年かけて払うこと自体を、それほど気にする必要もない。

そう考えた瞬間、10年ローンへの抵抗がかなり小さくなった。

月々払えるかどうかを、ものすごく雑に考えた

じゃあ月々いくらなら大丈夫なのか。

ここは僕なりに考えた。

ただし、

かなり雑に。笑

僕は住宅ローンを払っている。

その金額が月4万円以下。

仮に今回のバイクローンが月3万円だったとしても、

合計で7万円以下。

そこで僕は思った。

「田舎でも家族で住む家借りたら、家賃7万円くらい普通にするやろ?」

住宅ローンとバイクローンを合わせても、それ以下。

「ほな問題ないやろ。」

……今改めて文章にすると、

かなり自分に都合のいい計算をしている。笑

さらに、

「バイク買ったらタバコもやめよう」

と思っていた。

タバコをやめれば、月5000円くらいは浮く。

「ほら、さらにいけるやん。」

都合のいい材料を自分でどんどん追加していった。笑

もちろん、

住宅ローンとバイクローンを合算して家賃と比較すれば安全、

なんて話ではない。

家計は家庭によって全く違う。

僕の場合は、

自分の生活の中で毎月この金額なら無理なく払える

と判断するための、自分なりの考え方だったというだけだ。

妻へのプレゼンは、意外と何もしていない

300万円を超えるバイク。

しかも家庭がある。

こう書くと、

「奥さんをどう説得したの?」

と思われるかもしれない。

でも実際には、

ほとんど説得していない。

だいたいこんな会話だった。

僕:

「親父がバイク降りるから、それ貰うんやけど、好みが違うから下取り出して自分の好みのやつ買うわ。」

妻:

「そうなんだ。ハーレーっていくらぐらいするものなの?」

僕:

「ピンキリやけど、俺欲しいのは3本ぐらいかな。200かMAX250ぐらい銀行でローン組むわ。」

妻:

「事故とか怪我だけ心配だから、くれぐれも気をつけてね。」

以上。笑

「300万円!?」

でもなければ、

「10年ローン!?」

でもなかった。

妻が一番心配していたのは、

金額より事故と怪我だった。

だから僕も、何ページにもわたる購入計画書を作ってプレゼンしたわけではない。

もちろん、これは我が家の場合。

家庭によってお金の管理方法も違えば、趣味に使える金額も違う。

ただ僕の場合は、

本当にこれくらいの会話だった。

自分の中では「ローン250万円」が上限だった

とはいえ、

欲しいから青天井で借りるつもりだったわけではない。

自分の中で決めていた上限がある。

ローンはMAX250万円。

ここは超えない。

そして実際に買うことになったFXDLSは、

そのまま乗り出しても300万円弱。

さらに僕には、購入時にどうしてもやっておきたい追加カスタムがあった。

だから最終的には、

総額320万円くらいまでは許容範囲

と考えていた。

250万円を超える部分はどうするのか。

そこは自分のへそくりから出す。

つまり、

「ローンを伸ばせば何でも買える」

ではなく、

借りる金額と、最終的に使っていい総額には自分なりの上限を作っていた。

10年落ちの中古車が、新車時より高い

金額そのものにそれほどビビらなかったとはいえ、

一つだけ少し引っ掛かったことはある。

僕が買ったFXDLSは2016年モデル。

つまり約10年前のバイクだ。

そして中古車価格は、

新車で売られていた当時より高い。

これには若干の罪悪感があった。笑

「10年落ちの中古バイクに、新車時より高い金額出すんか……」

と。

普通の感覚なら、

車もバイクも古くなれば安くなると思う。

でも絶版車や人気車はそうならないことがある。

特にFXDLSは、僕が探していた時点ではかなり高かった。

それでも、

「新車価格より高いから買わない」

とはならなかった。

僕が欲しいのは、

2016年当時の新車価格ではなく、今この時点に存在するFXDLSだからだ。

結局、中古車は今の市場で買うしかない。

そこは最後には割り切った。

「バイクに300万円」は、そこまで怖くなかった

300万円。

数字だけ見れば大金だ。

でもFXDLSに決めた時点で、

最低でも200万円台後半になることは覚悟していた。

そして僕の感覚では、

車を買うと思えば、そこまで異常な金額には感じなかった。

もちろん車とバイクでは用途が違う。

家族全員が使う車と、完全に趣味のバイクを同列にはできない。

でも、

「300万円という金額そのものが怖くて手が出せない」

という感じではなかった。

それより、

せっかく大金を使うのに、妥協した物を買う方が嫌だった。

趣味にローンを使うのはアホなのか

ここは完全に価値観の問題だと思っている。

「趣味の物は現金で買うべき」

という人もいる。

それはそれでいい。

「300万円のバイクを10年ローンなんてアホやろ」

と思う人もいるかもしれない。

それも別にいい。

ただ、

僕は人から批判されるような話でもないと思っている。

例えば毎月、酒や飲み代に2万円、3万円使う人がいる。

僕は酒を飲まない。

だから僕から見れば、

「毎月そんなに酒に金使うんや」

と思う。

毎日ビールを何本も飲む人なら、年間で考えれば結構な金額になる。

でも、

本人がそれを楽しんでいて、生活に問題がないなら好きにしたらいい。

酒。

タバコ。

旅行。

ゴルフ。

釣り。

服。

車。

ゲーム。

人によって金を使いたい場所は違う。

僕の場合、

その一つがハーレーだった。

それだけの話だと思っている。

大事なのは「300万円」より「自分が払えるか」

だから僕は、

「300万円のバイクは高いか?」

という問い自体に、それほど意味はないと思っている。

年収も違う。

家族構成も違う。

住宅費も違う。

他の趣味も違う。

貯金も違う。

毎月自由に使える金も違う。

同じ300万円でも、

その重さは人によって全然違う。

僕が考えたのは、

自分の生活を壊さずに払えるか。

そこだった。

住宅ローンと合わせても自分の中では許容できる。

タバコをやめれば固定的な出費も少し減る。

ローンは250万円を超えない。

足りない分は自分のへそくりから出す。

毎月の負担を大きくしないために10年にする。

余裕ができれば繰上返済する。

そして何より、

長く乗るつもりのバイクを買う。

それなら僕の中では成立した。

じゃあ、安いダイナを買っていたら後悔したのか

ここは分からない。

例えば予算を下げてStreet Bobを買っていたとして、

今より満足していなかったのか。

それは僕には分からない。

実際にその選択をしていないし、

Street Bobを所有したこともない。

もしかすると、

自分好みにカスタムして、

今と同じくらい気に入っていたかもしれない。

だから、

「あの時FXDLSを買わなかったら絶対後悔していた」

なんてことは言えない。

ただ、一つだけ確実に言えることがある。

今、この250万円のローンに1ミリも後悔していない

今、僕のガレージにはFXDLSがある。

納車ツーリングを含めて、すでに1000km以上走った。

Twin Cam 110のトルク。

自分にピッタリだったハンドルポジション。

リアを上げた車体の走りやすさ。

Bassaniの音。

そして、

「俺のバイクは、ダイナ最強のLow Rider S」

という所有感。笑

乗るたびに楽しい。

ガレージで見るだけでも満足する。

もちろんローンはこれからも続く。

10年という期間だけ見れば長い。

それでも今の僕に、

「250万円を10年で借りてまで、このFXDLSを買ったことを後悔してる?」

と聞かれたら、

答えは即答できる。

全く後悔していない。

むしろ、

予算だけを理由に欲しい物を最初から諦めなくて良かったと思っている。

だからといって、

誰にでも10年ローンを勧めるつもりはない。

借金は借金だし、

払える金額は人によって違う。

趣味にどこまで金を使うかも人それぞれだ。

ただ僕の場合は、

自分なりに上限を決めて、

生活とのバランスを考えて、

それでも欲しいと思った。

だから買った。

300万円のバイクを、10年ローンで。

そして今のところ、

その判断に1ミリも後悔はない。

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