速く走りたいんじゃない。「いつでも行ける」余裕が好きだ。

バイクに100馬力のモデルと70馬力のモデルがある。

値段差は50万円。

他の条件が大きく変わらないなら、僕はたぶん迷わず100馬力を選ぶ。

「その30馬力、どこで使うん?」

と言われたら、確かにほとんど使わない。

峠を攻めるわけでもない。
サーキットへ行くわけでもない。
最高速を試したいわけでもない。

それでも僕は、余裕がある方が好きだ。

**速く走りたいんじゃない。

「別に行けるけど?」

という余裕が欲しい。**

たぶん僕が乗り物に求めている性能は、昔からそんな感じだ。

目次

50km/hで走っていても気持ちいい方がいい

今乗っているFXDLSで、普段から飛ばしているわけではない。

50km/hくらいでドコドコ走っているだけでも十分気持ちいい。

むしろハーレーに乗っている時間の大部分は、そういう速度域だ。

でも、そこからアクセルを開けた時に、

「え、どんだけ走んねん」

と思うくらい加速する。

それが好きだ。

普段は力を使い切らなくていい。

ゆっくり走っても楽しい。

でも、必要な時にはちゃんと前へ出る。

この両方があるのがいい。

5速60km/hから、そのまま加速できる

FXDLSに乗っていて、この余裕を一番感じる場面がある。

5速で60km/hくらい。

回転数は1500rpmを少し超えるくらいだ。

そこからアクセルを開ける。

わざわざシフトダウンしなくても、そのままブリブリ加速していく。

実際に140km/hまで引っ張ることなんて、ほとんどない。

でも、そこまで普通に加速していく力がある。

僕が気持ちいいと思うのは、その数字そのものじゃない。

「このままでええんや」

という感覚だ。

コーナーを抜けて少し加速したい時も、いちいちギアを落としてエンジンを回さなくていい。

アクセルを開ければ、そのまま太いトルクで前へ出る。

その瞬間は、今でもかなり気持ちいい。

遅すぎるのは、やっぱり嫌だ

だからといって、速いバイクじゃないと嫌というわけでもない。

国産SSみたいな速さが欲しいわけじゃない。

もしそれが欲しいなら、最初から国産SSに乗る。

ハーレーに求めているものは違う。

ただ、

遅すぎるのも嫌だ。

見た目も音も鼓動感も最高。

でもアクセルを開けたら、

「国産400ccのアメリカンとそんな変わらんやん」

くらいの感覚だったら、僕にはちょっと物足りない。

ゆっくり走って楽しいことと、遅くてもいいことは、僕の中では同じじゃない。

100馬力を使い切りたいわけじゃない

仮に同じようなハーレーが2台あったとする。

70馬力と100馬力。

価格差が50万円くらい。

僕なら100馬力を選ぶ。

たぶん迷わない。

だからといって、その100馬力を全部使うつもりもない。

むしろ使う場面なんて、ほとんどないと思う。

それでも100馬力がいい。

理由は単純で、

余裕が全然違うからだ。

高速道路でもそう。

追い越しでもそう。

コーナーから立ち上がる時でもそう。

必要以上に頑張らせなくても走る。

その感覚に、僕は金を出したい。

車でも、たぶん同じだ

考えてみると、この好みはバイクだけじゃない。

車でも似ている。

峠を攻めない。

サーキットにも行かない。

オフロードを本気で走るわけでもない。

それでも、

「いや、やろうと思ったらいけるけど?」

みたいな性能には惹かれる。

使い切るためじゃない。

普段使っている領域のさらに向こう側に、まだ余裕が残っていることが好きなんだと思う。

逆に、限界性能を追い求めたいわけでもない。

コーナリング性能がもっと欲しい。

200km/hからさらに伸びてほしい。

サーキットで何秒縮めたい。

そこまでいくと、僕が欲しいものとは違ってくる。

「ダイナ最強」も、やっぱり嬉しい

FXDLSには、もうひとつ所有欲を満たしてくれる部分がある。

最後のダイナシリーズ。

その中でも、Twin Cam 110を積んだ強いモデル。

僕は最初からTC110だけを理由にFXDLSを選んだわけじゃない。

見た目やダイナという車体、ブラックアウトされた雰囲気。

いろんな条件が重なって選んだ。

それでも、自分が気に入って選んだバイクが、

「最後のダイナで、しかも強いやつ」

なのは普通に嬉しい。

この辺は以前、「TC110だから選んだんじゃない。でも、ダイナ最終最強エンジンって最高やん。」でも書いた。

使い切るかどうかとは別の話だ。

性能には、実用性だけじゃなく所有する満足感もある。

余裕を買っている

たぶん僕は、速さそのものを買いたいわけじゃない。

余裕を買いたいんだと思う。

50km/hでドコドコ走って気持ちいい。

そのままアクセルを開ければ、一気に加速できる。

普段は力を持て余していていい。

むしろ、そのくらいがいい。

いつも全力で走らせる必要がある乗り物より、

普段は余裕たっぷりで走っていて、

必要な時だけ、

「ほな、ちょっと行こか」

で応えてくれる方が好きだ。

速く走りたいんじゃない。

**速く走ろうと思えば走れる。

その余裕があること自体が、僕には気持ちいい。**

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次