ハーレーを見ていると、
たまに出てくる、
CVO
という名前。
なんとなく、
「めちゃくちゃ高いハーレー」
「普通のモデルより豪華なやつ」
というイメージはある。
でも、
CVOって結局なんなん?
普通のハーレーと何が違うん?
Sモデルとは別物なん?
僕自身、
昔ハーレーに乗っていた頃は、
CVOなんてほとんど意識したことがなかった。
今回FXDLSを探すために、
改めてハーレーを調べ始めて、
そこで初めてちゃんと存在を知ったくらい。
今のCVOなんて、
「もうバイクの値段ちゃうやろ」
と思うような世界になっている。笑
でも調べていくと、
CVOって、
単に高くて派手なハーレーというだけではない。
むしろ本質は、
Harley-Davidson自身が最初から作り込んだ、純正ファクトリーカスタム。
ここにあると思う。
そして、
その考え方で見ると、
僕のFXDLSって、
CVOではないけど、
かなりCVOっぽい存在に見えてくる。
今回は、
CVOとは何なのか。
Sモデルとは何が違うのか。
そして、
なぜ僕がFXDLSを、
「ほぼCVOみたいなもんちゃう?」
と感じるのか。
初心者目線で整理してみる。
CVOとは、Harley-Davidson純正のファクトリーカスタム

CVOは、
Custom Vehicle Operation
の略。
Harley-Davidson公式でも、
通常モデルをベースにしながら、
専用の塗装。
特別な仕上げ。
専用パーツ。
豪華装備。
高性能エンジン。
新しい技術。
などを盛り込んだ、
特別なファクトリーカスタムモデルとして説明されている。
つまり、
ショップで普通のハーレーを買って、
あとからカスタムした車両ではない。
Harley-Davidson自身が、最初から完成したカスタム車として作ったモデル。
これがCVO。
しかも、
ベースとなる通常モデルがあっても、
CVOはHarley-Davidsonのラインナップ上では、
独立したモデルとして扱われる。
だから、
「Street Glideにオプションをいっぱい付けたらCVO」
という話でもない。
ちゃんと、
CVO Street Glide。
CVO Road Glide。
という一つの完成車になる。
CVOはツーリング専用ではない
僕自身も、
CVOを知った時は、
でっかいツーリングモデルの超高級版みたいなイメージがあった。
でも、
CVOの始まりはツーリングじゃない。
プログラムが始まったのは1999年。
最初のモデルは、
FXR2とFXR3。
なんとFXR。
しかも、
それぞれ900台という少数生産だった。
今のCVOだけ見ていると、
「豪華なツーリングモデル」
という印象が強いけど、
もともとは、
特別なファクトリーカスタムを少数作るプログラムだった。
この始まり方を知ると、
CVOの見え方がちょっと変わる。
昔は「Screamin’ Eagle」の名前が前面に出ていた
CVOの歴史を見ていると、
昔のモデルには、
Screamin’ Eagle Road King。
Screamin’ Eagle Ultra Classic。
みたいな名前が出てくる。
Harley-Davidson公式によると、
2008年までは多くのCVOモデルが、
Screamin’ Eagleの名前で呼ばれていた。
そして2009年から、
CVOという呼び方へ整理された。
だから古い中古車を見ていると、
「これCVOなん?」
という名前のモデルも出てくる。
でも、
プログラムとしてはCVOにつながっている。
CVOの面白いところは、先に新しい物を使うこと
CVOは、
ただ派手な塗装をするためのシリーズではない。
Harley-Davidson公式も、
CVOでは、
高性能エンジン。
新しい塗装技術。
専用アクセサリー。
新しい装備。
などを、
通常モデルより先に採用することがあると説明している。
そして、
あとから通常モデルにも降りてくる。
これ、
かなり重要。
CVOって、
単なる豪華仕様というより、
Harley-Davidsonが新しい物や特別な物を先に投入する場所
でもある。
その代表例の一つが、
Twin Cam 110。
Twin Cam 110も、もともとはCVOで先に使われた
僕のFXDLSに載っている、
Screamin’ Eagle Twin Cam 110。
これも、
最初から普通の量産モデルへ広く載っていたエンジンじゃない。
2007年のCVOでは、
Screamin’ Eagle Road King。
Screamin’ Eagle Ultra Classic Electra Glide。
Screamin’ Eagle Softail Springer。
などに、
新しいTwin Cam 110が搭載された。
その後も長く、
110はCVOを象徴する大排気量エンジンの一つだった。
だから、
Twin Cam 110って、
僕の中では、
単に103より排気量が大きいエンジン、
というだけじゃない。
CVO側から降りてきた特別なエンジン。
そういう背景がある。
詳しくは、
でも書いている。
2016年、110が通常量産モデルへ降りてきた
ここで出てくるのが、
2016年前後のSシリーズ。
まず登場したのが、
Softail Slim S。
Fat Boy S。
Harley-Davidson自身が、
この2台について、
通常生産モデルとして初めてScreamin’ Eagle Twin Cam 110を工場出荷状態で搭載した
と説明している。
つまり、
それまでCVOの象徴的存在だった110が、
通常量産モデルにも降りてきた。
そして、
そこへあとから加わった3台目のSシリーズが、
Low Rider S。
僕のFXDLS。
SモデルとCVOは何が違う?

ここ、
最初はちょっと分かりにくい。
2016年前後だけを見ると、
Sモデルも、
かなり特別な装備を持っている。
だから、
「それCVOと何が違うん?」
となる。
ざっくり整理すると、
こんな感じ。
| 比較 | 通常モデル | 2016年前後のSモデル | CVO |
|---|---|---|---|
| 位置付け | 標準モデル | 性能・外観を強化した量産モデル | 特別なファクトリーカスタムモデル |
| エンジン | 標準仕様 | 大排気量・高性能仕様の場合あり | 高性能エンジンを先行採用する場合あり |
| 塗装・仕上げ | 標準色中心 | ブラックアウトなど特別仕様 | 専用塗装・専用仕上げが多い |
| 足まわり | 標準仕様 | 走行性能を意識した強化あり | 車種ごとに専用・上級装備あり |
| 快適装備 | 標準 | 車種による | 豪華装備が多い |
| 生産 | 通常生産 | 通常量産モデル | 多くが少数生産 |
| 代表例 | FXDL | FXDLS、Softail Slim S、Fat Boy S | CVO Street Glideなど |
ただし、
これはあくまで大まかな違い。
CVOも、
年代と車種によって、
内容は全然違う。
「CVOなら必ずこの装備」
という決まりがあるわけじゃない。
同じように、
Sが付いていれば全部同じ意味、
というわけでもない。
今回は、
2016年前後のSシリーズの話として考えている。
FXDLSはCVOなのか?
これは、
はっきり言える。
FXDLSはCVOではない。
正式には、
Dyna Low Rider S。
CVO Low Riderではない。
CVOプログラムのモデルとして販売された車両でもない。
だから、
「FXDLSは実質CVO」
とか、
「CVOと同じ車格」
みたいに断定するのは違うと思う。
そこは分けて考えたい。
でも、FXDLSってかなり特殊なダイナやと思う
それでも、
僕がFXDLSを、
「ほぼCVOみたいなもんちゃう?」
と思う理由。
まず、
ダイナで唯一Twin Cam 110を積んだ。
これが一番でかい。
しかも、
エンジンだけじゃない。
Screamin’ Eagle Heavy Breather。
Premium Rideのカートリッジ式フロントサスペンション。
Premium Rideのリアショック。
フロントダブルフローティングディスク。
ABS。
ミッドコントロール。
専用ソロシート。
専用スピードスクリーン。
ブラックアウトされた車体。
Magnum Goldのキャストホイール。
こういう装備が、
最初から一つの完成車として組まれている。
普通のダイナを買って、
110積んで。
足まわり変えて。
吸気変えて。
ブレーキ変えて。
ブラックアウトして。
ホイール変えて。
という話じゃない。
Harley-Davidson自身が最初からこういうダイナを作った。
僕がCVOっぽいと思うのは、
まさにここ。
そもそもHarley-Davidson自身が「Factory Custom」と呼んでいる
これを調べていて、
「やっぱそういうことやんな」
と思った。
Harley-Davidson自身が、
Low Rider Sの公式説明で、
Factory Custom
という言葉を使っている。
もちろん、
CVOという意味ではない。
でも、
メーカー自身が、
ただのLow Riderの上級グレードではなく、
純正カスタムとして作ったモデルとして扱っている。
だから、
僕の中で、
「CVOとは別物やけど、考え方はかなり近くない?」
となる。
でも、CVOみたいな派手さはない
ここは、
僕にとってむしろ長所。
CVOを見ると、
専用塗装。
クローム。
豪華なシート。
オーディオ。
専用パーツ。
これでもか、
というくらい作り込まれたモデルも多い。
それは、
CVOの魅力だと思う。
でも、
僕の好みとは少し違う。
僕は、
派手さも豪華さも、
あんまり要らない。
渋い。
悪い。
でも実はめちゃくちゃ金かかってる。
みたいなのが好き。笑
その点、
FXDLSは、
見た目だけで、
「超高級車です!」
とは言ってこない。
黒い。
シンプル。
ちょっと悪い。
でもよく見ると、
110。
専用サス。
Screamin’ Eagleの吸気。
ダブルディスク。
専用装備。
中身はちゃんと特別。
この感じが好き。
Magnum Goldも、別に派手なゴールドじゃない
FXDLSのアイコンになっている、
あのホイール。
公式名称では、
Magnum Gold。
でも、
実車を見ると、
いわゆるキラキラのゴールドじゃない。
Harley-Davidson自身も、
“de-saturated gold”
つまり、
彩度を落としたゴールドとして説明している。
僕の感覚では、
ゴールドというより、
おうど色。笑
個人的には、
「そこも黒で良かったんちゃう?」
と思わんこともない。笑
でも、
あの色が、
Low Rider Sのアイデンティティになっているのも分かる。
派手に高級感を出すためというより、
1960年代のレーシングカーに使われた、
ゴールド系マグネシウムホイールから着想した色。
そう考えると、
あれも、
豪華さより、
パフォーマンスを表現するための色なんやと思う。
FXDLSは「豪華版ダイナ」ではなく「高性能版ダイナ」
ここが、
CVOとの一番分かりやすい違いかもしれない。
CVOは、
性能だけじゃない。
塗装。
外装。
快適装備。
専用品。
所有する特別感。
そこまで全部含めて、
完成度を上げる。
一方でFXDLSは、
かなり方向が絞られている。
110。
吸気。
足まわり。
ブレーキ。
ライディングポジション。
ブラックアウト。
必要なところへ金をかけて、
余計な物はあまり付けない。
Harley-Davidson自身も、
Low Rider Sを、
パワーと機敏なハンドリングを持ちながら、
必要な物だけに削ぎ落としたモデルとして説明していた。
だから、
CVOみたいに、
「全部盛り」
ではない。
むしろ、
走るための物だけ盛ったダイナ。
そんな感じ。
だから僕には「ダイナ版CVO」っぽく見える

正式には、
もちろん違う。
CVOでもない。
限定生産のCVOプログラムでもない。
専用の豪華塗装もない。
でも、
CVOって何?
と考えた時、
僕の中では、
「派手で高いハーレー」
が本質ではない。
メーカー自身が最初から本気でカスタムした完成車。
ここが本質だと思っている。
その意味なら、
FXDLSって、
かなり近い。
ダイナに110を載せる。
Screamin’ Eagleの吸気を付ける。
足まわりを変える。
ブレーキを強化する。
ブラックアウトする。
専用ホイールを履かせる。
全部ユーザーにやらせるんじゃなく、
Harley-Davidsonが、
最初からそれをやった。
だから僕には、
ダイナ版CVOみたいな存在
に見える。
あくまで僕の感覚やけど。
CVOとFXDLS、どっちが上なのか?
これは、
比べてもあんまり意味がないと思う。
CVOには、
CVOの良さがある。
派手な専用塗装。
豪華な装備。
限定感。
その時代の最高峰。
そういう物が欲しい人には、
めちゃくちゃ魅力があると思う。
僕は、
CVOをじっくり見たこともないし、
乗ったこともない。
だから、
乗り味について、
あれこれ言うつもりもない。
ただ、
僕の好みなら、
同じ値段でもFXDLS。
これは即答。笑
理由は簡単。
クラブスタイルが好きだから。
僕が欲しいのは、
豪華なハーレーじゃない。
黒いエンジンの、ちゃんと走れるダイナ。
だから、
僕にとってはFXDLSの方が合っている。
高くて諦めかけたFXDLSを、
結局選んだ理由は、
でも書いている。
CVOという名前だけで中古車を決めない方がいい
CVOは特別。
これは間違いない。
でも、
中古車になれば、
結局は一台一台違う。
年式。
走行距離。
整備歴。
エンジン。
改造内容。
純正部品が残っているか。
専用塗装や専用パーツの状態。
この辺を見る必要がある。
特にCVOは、
専用部品が多い。
だから、
欠品。
塗り替え。
大きなカスタム。
が入っていれば、
CVO本来の価値をどう考えるかも変わってくる。
逆に、
普通のモデルやSモデルでも、
自分が欲しい使い方に合っていれば、
そっちの方が良いこともある。
中古ハーレーは、
モデル名の格だけで選ぶ物じゃないと思う。
黒いダイナを探す時の考え方は、
でも整理している。
CVOを知ると、FXDLSの立ち位置も少し見えやすくなる
CVOは、
Custom Vehicle Operation。
Harley-Davidson自身が作る、
特別なファクトリーカスタム。
1999年のFXR2、FXR3から始まり、
専用塗装。
専用装備。
新技術。
高性能エンジン。
いろんな特別仕様を送り出してきた。
そして、
その中で使われていたTwin Cam 110が、
後に通常量産のSシリーズへ降りてきた。
Softail Slim S。
Fat Boy S。
そして、
Low Rider S。
FXDLSはCVOじゃない。
これは事実。
でも、
110。
Screamin’ Eagleの吸気。
専用サス。
ブレーキ。
ブラックアウト。
専用ホイール。
そういう物を、
Harley-Davidson自身が一つの完成車として組み上げた。
それを考えると、
僕が、
「これ、ほぼCVOみたいなもんちゃう?」
と思う理由は、
やっぱりある。笑
派手じゃない。
豪華装備も盛ってない。
でも、
中身を見ると、
ちゃんと特別。
僕は、
そういうハーレーの方が好き。
渋くて、悪くて、実は超高級品。
FXDLSって、
僕にとっては、
まさにそんな一台なんやと思う。

