FXDXからFXDLSへ。ハーレー「走れるダイナ」の系譜

ハーレーの型式って、

最初はほんまに意味分からん。

FXD。

FXDL。

FXDX。

FXDLS。

一文字増えただけで別のバイクになる。笑

僕の愛車はFXDLS。

正式にはDyna Low Rider S。

名前だけ見れば、

普通のFXDL Low Riderを高性能化したモデル。

実際、それは間違いじゃない。

でもダイナの歴史を遡っていくと、

僕にはどうしても、

昔のFXDX Super Glide Sportが持っていた「走れるダイナ」の思想とも重なって見える。

もちろん、

Harley-Davidsonが

「FXDXの正式な後継がFXDLSです」

と発表したわけではない。

だからこれは、

公式なモデル系譜とは別の話。

でも、

FXDX。

FXDLS。

この2台を見比べると、

ただの偶然とも思えないくらい、

方向性が似ているところがある。

今回は、

Super GlideとLow Riderの違いから、

FXDX、

そしてFXDLSまで。

ダイナの中にあった、

「ちゃんと曲がれるビッグツイン」

の流れを整理してみる。

目次

まずSuper GlideとLow Riderって何が違う?

ダイナ以前まで遡ると、

話の始まりは1971年のFX Super Glide。

Harley-Davidson自身も、

Super Glideを、

大きなビッグツインの車体に、

Sportster系の軽快なフロントまわりを組み合わせたモデルとして説明している。

つまり、

最初から少しスポーティーだった。

そこから1977年に登場したのが、

Low Rider。

低いシート。

ドラッグバー。

低く構えたスタイル。

その名の通り、

「Low」な姿勢を強く意識したモデル

だった。

この2つの名前は、

その後ダイナファミリーにも入ってくる。

ざっくり言えば、

Super Glideはシンプルで標準的なFX系。

Low Riderは、

そこから低く、

スタイルとポジションを強く作り込んだモデル。

という理解でいいと思う。

ダイナそのものの成り立ちは、

ハーレーのファミリー、結局どう違う?

や、

FXRからダイナ、現行ソフテイルへ。ハーレーの「走れるビッグツイン」はどう変わった?

でも整理している。

FXD・FXDL・FXDX・FXDLSを日本語にすると分かりやすい

Super Glide系のFXDとFXDX、Low Rider系のFXDLとFXDLSを左右に分けて配置し、FXDXとFXDLSは型式上は別系統だが、どちらも「走れるダイナ」方向へ振ったモデルとして理解できるよう整理した分類図。

型式だけ見ると暗号だけど、

公式モデル名に直せば分かりやすい。

FXD
→ Dyna Super Glide

FXDL
→ Dyna Low Rider

FXDX
→ Dyna Super Glide Sport

FXDLS
→ Dyna Low Rider S

こう見ると、

FXDXはSuper Glide側。

FXDLSはLow Rider側。

つまり、

そもそも名前上は別系統。

ここは大事。

だから、

「FXDXがそのままFXDLSになった」

という話ではない。

FXDXは、Super Glideを明確にスポーツ方向へ振ったモデル

FXDX Super Glide Sportは、

1999モデルイヤーから2005年まで確認できる。

名前に、

Sport

が入っている。

これは伊達じゃない。

たとえば2004年FXDXを見ると、

Twin Cam 88。

キャブ仕様とEFI仕様。

39mmカートリッジフォーク。

しかもフロントは、

圧側減衰。

伸び側減衰。

プリロード。

を調整できる。

リアも、

伸び側減衰とプリロード調整付き。

さらに、

フロントはダブルディスク。

19インチのブラックキャストホイール。

そして車高も高い。

2004年の公式マニュアルでは、

最低地上高は約150mm。

同年のFXDL Low Riderは、

約117mm。

かなり違う。

つまりFXDXは、

ただ黒くてカッコいいSuper Glideではなく、

明確に足まわりと車体姿勢を走り側へ振ったダイナ

だった。

僕がFXDXを知ったのはSOAだった

僕の場合、

FXDXを知った入口は、

スペック表じゃない。

『SONS OF ANARCHY』。

あれを見て、

「ダイナってこんな方向に持っていったら、めちゃくちゃカッコええやん」

となった。

で、

「この車種なんなん?」

「FXDX?」

「ふーん……」

くらい。笑

当時は、

FXDXがダイナ史の中でどういう存在なのかまで、

別に考えていなかった。

ただ、

高めの車体。

クラブスタイル。

黒いパーツ。

あの雰囲気がカッコよかった。

今になって仕様をちゃんと見ると、

「あれ、こいつ元からかなり走り寄りやったんやな」

となる。

じゃあFXDLSは、普通のFXDLと何が違ったのか

僕自身は、

FXDLSを買う時に、

FXDLと比較して選んだわけではない。

僕の最優先条件は、

ブラックアウトされたダイナ。

だから普通のFXDLは、

そもそも購入候補に入っていなかった。

でも記事として、

2016年のFXDLとFXDLSを比べてみると面白い。

まず、

普通の2016 FXDLも、

思っている以上にちゃんと走る装備を持っている。

Twin Cam 103。

ミッドコントロール。

ダブルディスク。

2-1マフラー。

さらに、

シートとハンドル位置を調整できる仕組みまである。

だから、

「FXDLSだけダブルディスクだからスポーツモデル」

とは言えない。

そこはFXDLにもある。

じゃあSで何が変わったのか。

一番分かりやすいのは、

やっぱりエンジン。

Twin Cam 110は、やっぱりSを象徴する装備

FXDLSには、

Screamin’ Eagle Twin Cam 110。

当時Harley-Davidsonが量産車へ載せていた、

最大排気量クラスのTwin Cam。

メーカー自身も、

FXDLSを当時の

「Harley-Davidson史上もっともパワフルなDyna」

として紹介している。

僕自身、

110だけを理由にFXDLSを選んだわけではない。

先に、

黒いダイナ。

インジェクション。

クラブスタイル。

という条件があった。

でも、

候補になってから調べて、

「ダイナの最後の方に出てきて、最大排気量の110まで積んでるんや」

と知った。

それは、

かなり大きな決め手になった。

その辺は、

TC110だから選んだんじゃない。でも、ダイナ最終最強エンジンって最高やん。

でも書いている。

FXDLSは、エンジンだけ110にしたLow Riderではない

さらに、

足まわりも違う。

FXDLSには、

Premium Rideのカートリッジ式フロントサスペンション。

リアには、

窒素ガス入りエマルジョンショック。

フロントは、

ABS付きダブルフローティングディスク。

ハンドルは、

5.5インチライザーにフラットなドラッグバー。

ミッドコントロール。

ソロシート。

小さなスピードスクリーン。

そして、

ブラックアウトされた車体に、

ゴールドのキャストホイール。

Harley-Davidson自身も、

大きな110のパワーを、

加速とコーナリングで使えるようにサスペンションを作り込んだ、

という説明をしている。

だから、

単純に、

「FXDLへ110を載せただけ」

ではない。

ただし、純正FXDLSは意外と「Low Rider」

ここが面白い。

今の僕のFXDLSを見ると、

かなりFXDX的に見えると思う。

でも、

僕の車両は純正じゃない。

購入時点ですでに、

リアショック。

ハンドル。

ライザー。

が変更されていた。

今は、

10インチライザー+1インチプルバック。

2.5インチライズのバー。

YSS RZ362。

Road Warriorフェアリング。

Bassani Road Rage III 2-1。

という状態。

だから、

今の僕のFXDLSを見て、

「これが純正FXDLSの姿勢」

と思ったら違う。

純正FXDLSは、

名前通り意外と低い。

2016年モデルの最低地上高は、

約105mm。

2004年FXDXの約150mmと比べると、

かなり差がある。

ここを見ると、

FXDLSはやっぱり、

Low RiderをベースにしたSモデル

なんやと思う。

FXDXとFXDLSを純正状態で比べると

2004年FXDXと2016年FXDLSの純正状態を並べ、車体姿勢、エンジン、フロント・リアサスペンション、ダブルディスク、キャストホイール、最低地上高などの共通点と違いを比較した図解。

代表として、

2004 FXDXと2016 FXDLSを比べるとこんな感じ。

項目2004 FXDX2016 FXDLS
正式名Dyna Super Glide SportDyna Low Rider S
エンジンTwin Cam 88Screamin’ Eagle Twin Cam 110
燃料供給キャブ/EFI設定ありEFI
フロント39mmカートリッジ、減衰・プリロード調整Premium Rideカートリッジ
リア伸び側減衰+プリロード調整Premium Rideエマルジョンショック
フロントブレーキダブルディスクダブルフローティングディスク+ABS
ホイールブラック13スポークキャストゴールド5スポークキャスト
ステップミッド系ミッドコントロール
最低地上高約150mm約105mm
キャラクター高い車体姿勢のSuper Glide SportLow Riderを高性能化したS

この表を見ると、

共通点もある。

キャストホイール。

ダブルディスク。

ミッド寄りのポジション。

黒を基調とした雰囲気。

そして、

走ることを意識した足まわり。

でも、

車体姿勢はかなり違う。

FXDXは明らかに高い。

FXDLSは、

あくまでLow Rider。

ここが面白い。

じゃあ、なぜ僕にはFXDXとFXDLSがつながって見えるのか

FXDXとFXDLSを直接の後継関係として結ばず、ミッドコントロール、ダブルディスク、キャストホイール、スポーツ志向の足回りなどの共通点から、どちらも「走れるダイナ」という方向性を持つことを示した概念図。

スペックをそのまま並べれば、

別のモデル。

Super Glide Sportと、

Low Rider S。

でも、

どちらも、

通常モデルに対して、

エンジン。

足まわり。

ブレーキ。

ポジション。

を使って、

「もっと走れるダイナ」

へ振っている。

僕の中で「走れるハーレー」って、

最高速の話じゃない。

ハーレーのビッグツインなんて、

エンジンだけ見れば、

他のファミリーにも同系統のものが載っている。

僕が大きいと思うのは、

ちゃんと倒せること。

ミッドコントロール。

ある程度のバンク角。

車高。

コーナーで、

すぐステップやマフラーを擦るようなロー&フォワードとは違う。

そこが、

僕にとっての「走れる」。

その意味では、

FXDXとFXDLSは、

方向が似て見える。

しかもHarley-Davidson自身が、Low Rider SでFXRを持ち出していた

これを調べていて、

かなり面白い公式コメントを見つけた。

2016年Low Rider S登場時、

Harley-Davidsonのスタイリングディレクターは、

「またFXRを作らないのか、と多くの顧客に聞かれてきた。これがその答えだ」

という趣旨の発言をしている。

ただし、

同時に、

FXRカスタムそのものへのオマージュではなく、

その“attitude”を共有している

とも説明している。

これ、

かなり重要やと思う。

つまりメーカー側も、

Low Rider Sを、

単なるLow Riderの豪華版だけとして見ていたわけではない。

過去のスポーツ志向ビッグツインを意識した、

現代版のパフォーマンスモデルとして作っていた。

公式にFXDXの後継とは言っていない。

でも、

FXR。

FXDX。

そしてFXDLS。

この辺に、

「走れるビッグツイン」

という共通の空気を感じるのは、

そんなに的外れでもないと思う。

「FXDXSでも良かったんちゃう?」とは思う。笑

もちろん、

正式にはLow Rider S。

FXDLS。

それでいい。

ノーマルを見れば、

低い車高。

Low Riderらしい基本姿勢。

ちゃんとFXDL側の血を引いている。

でも、

110。

強化された足まわり。

ダブルディスク。

ミッドコン。

ブラックアウト。

ゴールドキャスト。

走る方向へ振ったキャラクター。

そこまで見ると、

個人的には、

FXDXSでも良かったんちゃう?

とは思う。笑

まあ、

そんな型式は存在しないけど。

今の僕のFXDLSは、純正よりさらにFXDX方向へ寄っている

僕はもともと、

低いバイクの方が好きだった。

FXDLSを買う前も、

リアが上がっている車両を見て、

「純正くらいでええんやけどな」

と思っていた。

でも、

実際に乗ってみると、

今の車高がかなり気に入った。

理由は、

見た目だけじゃない。

バンク角が取れる。

これがでかい。

コーナーで、

「もう擦る」

となりにくい。

普通に倒していける。

今のFXDLSは、

僕が思っていた以上に、

ワインディングで遊べる。

リアを上げればFXDXになる、

なんて言うつもりはない。

フレームも。

年式も。

エンジンも。

足まわりも。

全部違う。

でも、

車体姿勢だけ見れば、

リアを少し上げたFXDLSが、

よりFXDX的な方向へ見えるのは確かだと思う。

FXDLSは、FXDLの高性能版。でも、それだけじゃない

結論として、

公式な整理なら、

FXDLSは、

Dyna Low RiderのSモデル。

これが正しい。

FXDXの直接的な後継車ではない。

でも、

それだけで終わらせると、

このバイクの面白さを少し取りこぼす気がする。

Super Glide Sportとして、

走りを強く意識したFXDX。

Low Riderをベースに、

当時最大級の110と強化された足まわりを与えたFXDLS。

名前は違う。

年代も違う。

車体姿勢も違う。

でも、

「ハーレーのビッグツインで、ちゃんと走って遊びたい」

という方向には、

共通するものがある。

僕はFXDLSを買ってから、

ダイナの歴史を改めて調べるようになった。

だからといって、

「FXDXも欲しい」

とはならない。

僕は一生FXDLSでいい。笑

でも、

自分がこのバイクのどこを好きなのかを考えていくと、

昔のFXDXが持っていた方向性と重なる部分がある。

それを知ると、

FXDLSが、

ただの黒いLow Riderでも、

110を積んだLow Riderでもなく、

ダイナというファミリーが最後に出した“走れる一台”

に見えてくる。

僕にとっては、

そこもFXDLSが特別な理由の一つだと思っている。

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この記事を書いた人

建設業で働きながら、ハーレー、釣り、仕事、暮らしの中で実際に経験したこと、試したこと、考えたことを記録しています。正解を押しつけるのではなく、自分なりのリアルな視点で発信するブログです。

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